若林正武

若林 正武(わかはやし まさたけ、1913年大正2年)1月8日[1][2] - 1984年昭和59年)8月22日[1][2][3])は、昭和期の農林官僚政治家参議院議員(1期)、林野庁長官。

経歴

長野県[1][2][3]更級郡上山田村(上山田町[4]を経て現千曲市)で生まれる。1937年(昭和12年)東京帝国大学農学部林学科を卒業した[1][2][3][4]。同年、朝鮮総督府に入府[3][4]。その後、応召した[4]

1947年(昭和22年)農林省に入省し[4]、同山林局、経済安定本部林野庁石川県、帯広営林局、山梨県などで勤務し[3]、林野庁長官[1][2][3]に1966年(昭和41年)7月から1967年(昭和42年)9月まで在任[5]して退官した[4]。その他、中央鳥獣審議会委員、中央森林審議会委員、歴史的風土審議会委員などを務めた[3]

1968年(昭和43年)7月の第8回参議院議員通常選挙全国区から自由民主党公認で出馬して当選し[6]、参議院議員に1期在任した[1][2][3][4]。この間、参議院地方行政委員長、第2次田中角栄第1次改造内閣北海道開発政務次官、参議院自民党国会対策副委員長、自民党政調農林副部会長、同党林政調査会副会長などを務めた[1][2][3][4]

その他、日本林野測量協会会長、東和物産会長などを務めた[3]。また、1970年(昭和45年)から1976年(昭和51年)まで長野県森林組合連合会会長に2期在任した[3][4]

1983年(昭和58年)春の叙勲で勲二等瑞宝章受章(勲五等からの昇叙)[7]

1984年(昭和59年)8月22日死去、71歳。死没日をもって従七位から従四位に叙される[8]

脚注

  1. ^ a b c d e f g 『新訂 政治家人名事典』679頁。
  2. ^ a b c d e f g 『ジャパン WHO was WHO 物故者事典 1983-1987』684頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』448頁。
  4. ^ a b c d e f g h i 『長野県歴史人物大事典』793頁。
  5. ^ 『日本官僚制総合事典1868-2000』第2版、567頁。
  6. ^ 『国政選挙総覧 1947-2016』551頁。
  7. ^ 『官報』号外第29号15頁 昭和58年4月30日号
  8. ^ 『官報』第17272号11-12頁 昭和59年8月31日号

参考文献

  • 日外アソシエーツ編『ジャパン WHO was WHO 物故者事典 1983-1987』日外アソシエーツ、1988年。
  • 赤羽篤外編『長野県歴史人物大事典』郷土出版社、1989年。
  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 『新訂 政治家人名事典 明治~昭和』日外アソシエーツ、2003年。
  • 秦郁彦編『日本官僚制総合事典1868-2000』第2版、東京大学出版会、2007年。
  • 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。
議会
先代
山内一郎
日本の旗 参議院地方行政委員長 次代
玉置猛夫
第1回
(定数100)
3年議員
偶数回
第2回
(定数50)
3年議員
第4回
(定数50)
3年議員
第6回
(定数50)
3年議員
第8回
(定数50)
3年議員
第10回
(定数50)
3年議員
第12回
(定数50)
奇数回
第3回
(定数50)
3年議員
第5回
(定数50)
3年議員
第7回
(定数50)
3年議員
第9回
(定数50)
第11回
(定数50)
†:当選無効・失格など、↓:途中辞職・死去など、↑:繰上げ当選または補欠選挙で当選(合併選挙で当選した3年議員を除く)。