フェラーリ・625F1

フェラーリ 625F1
2007年 ドニントン・パークにて
カテゴリー F1
コンストラクター フェラーリ
デザイナー アウレリオ・ランプレディ
先代 フェラーリ・553F1
後継 フェラーリ・555F1
主要諸元
エンジン フェラーリ Tipo107
主要成績
チーム スクーデリア・フェラーリ
エキュリー・ロジェ
ドライバー ジュゼッペ・ファリーナ
フロイラン・ゴンザレス
マイク・ホーソン
モーリス・トランティニアン
エウジェニオ・キャステロッティ
ウンベルト・マリオーリ
出走時期 1954 - 1955
コンストラクターズタイトル 0 (タイトル制定前)
ドライバーズタイトル 0
初戦 1954年アルゼンチンGP (553F1)
初勝利 1954年イギリスGP
最終戦 1955年イギリスGP
優勝表彰台ポールFラップ
21233
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フェラーリ 625F1 (Ferrari 625F1) は、スクーデリア・フェラーリ1954年から1955年にかけてF1世界選手権で使用したフォーミュラ1カーである。車名の625はエンジン1気筒あたりのシリンダー容積625cc(625×4気筒=2,500cc)を表す。

概要

フェラーリは1951年直列4気筒2.5Lエンジンを完成させ、これの2L縮小型を500F2に搭載して1952年1953年のF1世界選手権で圧勝した[1]1954年の2.5Lエンジン規定導入にあたり、先ずは直列2気筒エンジンの開発に挑戦したが物にできず、成功した4気筒路線の継続を選択した。625F1は2.5Lエンジンを500F2の流用シャーシに搭載したモデルで、1953年の非選手権レースから登場した。また、同じエンジンを積んだGTカー、625TFが3台製作された。

1954年シーズンは625F1と新設計の553F1を併用して戦ったが、マセラティ・250F、メルセデス・ベンツ・W196という優れたライバルの登場で苦戦を余儀なくされた。1954年、第4戦イギリスGPではW196の初期トラブルに乗じてフロイラン・ゴンザレスが優勝。1955年のモナコGPは、独走していたスターリング・モスのW196がエンジン故障で止まり、アルベルト・アスカリランチア D50が海中に飛び込むという波乱の展開で、3位にいたモーリス・トランティニアンが幸運な初勝利を手にした。しかし、それ以外のグランプリでは優勝できず、625F1から555F1にスイッチしても状況は変わらなかった。

スペック

シャーシ
エンジン
  • 気筒数・角度 直列4気筒
  • ボア・ストローク 94×90mm
  • 排気量 2,498cc
  • 圧縮比 13:1
  • 最高出力 250馬力/7,200回転
  • 動弁 DOHC・1気筒あたり2バルブ
  • キャブレター ウェバー50 DCOA/3×2
  • 点火装置 ツインスパーク
  • 潤滑システム ドライサンプ
  • クラッチ マルチプレート
タイヤ
  • メーカー エングルベール、ピレリ
  • 前輪サイズ 5.50×16
  • 後輪サイズ 7.00×16

成績

出典

  1. ^ “625 F1”. Ferrari.com. 2010年3月23日閲覧。
イタリアの旗 スクーデリア・フェラーリ
チーム首脳
チームスタッフ
  • イタリアの旗 ディエゴ・イオベルノ(英語版) (スポーティングディレクター)
  • イタリアの旗 エンリコ・カルディール(英語版) (車体開発責任者)
  • フランスの旗 ロイック・ビゴワ (チーフエアロダイナミシスト)
  • イギリスの旗 ラビン・ジェイン (ストラテジーディレクター)
  • イギリスの旗 ジョック・クリア (FDAコーチ)
  • 南アフリカ共和国の旗 ロリー・バーン (開発アドバイザー)
  • スペインの旗 イニャキ・ルエダ(英語版) (前ストラテジーディレクター)
F1ドライバー
F1車両
主なスポンサー
関連組織
※役職等は2023年3月時点。
  • 過去のチーム関係者
F1チーム関係者
創設者
主なチーム首脳
主なスタッフ
主なF1ドライバー
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
※年代と順序はフェラーリで初出走した時期に基づく。 ※フェラーリにおいて優勝したドライバーを中心に記載。太字はフェラーリにおいてドライバーズワールドチャンピオンを獲得。斜体はフェラーリにおいて優勝がないものの特筆されるドライバー。
  • スポーツカーレース
  • Template:スクーデリア・フェラーリ (スポーツカーレース) を参照。