矢口 麓蔵（やぐち ろくぞう）は、日本の外交官。初代外務省入国管理部長、初代外務省移住局長、駐チリ特命全権大使、駐キューバ特命全権大使。
人物・経歴
山形県出身[1]。旧制山形県立鶴岡中学校（現山形県立鶴岡南高等学校）を経て、1924年神戸高等商業学校（現神戸大学）本科卒業[2]。1931年外務省入省。特別調達庁事業局次長兼経営部長、連絡調整中央事務局第三部長、外務省管理局入国管理部長などを経て[3]、外務省移住課参事官として移民政策を構想した[4]。日本・カンボジア平和条約が締結された1955年からは外務省移住局長を務め[4][5]、農業労働者のカンボジアへの移民を行う旨の大綱について合意を獲得した[4]。1957年からは日本人移民を送り出す計画のあったチリ国駐箚特命全権大使を務めた[6][4]。1962年キューバ国駐箚特命全権大使[7]。1967年には第31回衆議院議員総選挙で自由民主党から山形県第2区において出馬したが落選した[8]。1971年亜東親善協会設立発起人[9]。
著書
出典
- ^ 神戸高等商業学校一覧 大正11年
- ^ 神戸商業大学一覧 昭和13年6月
- ^ 矢嶋光「鈴木九萬日記」（2） 1948 年 1 月 1 日～ 1950 年 4 月 30 日（名城 '21）
- ^ a b c d 岸内閣期の内政・外交路線の歴史的再検討一橋大学
- ^ 官報昭和30年本紙第8561号 257頁
- ^ 官報昭和32年本紙第9116号 410頁
- ^ 新聞集成昭和編年史. 昭和37年版 5 (自9月-10月)国立国会図書館
- ^ 山形2区選挙ドットコム
- ^ 歴代の役員一般社団法人日本台湾親善協会
- 先代
- 新設
| - 外務省入国管理部長
- 1949年 - 1950年
| - 次代
- 田中三男
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 外務省移住局長 (1955年 - 1957年) |
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| 移住局長 | - 設置1955
- 矢口麓蔵1955-1957
- 内田藤雄1957-1958
- 伊関佑二郎1958-1959
- 高木広一1959-1963
- 白幡友敬1963-1965
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| 中南米・移住局長 | - 廣田稹1965-1966
- 安藤龍一1966-1968
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| 領事移住部長 | - 山下重明1968-1969
- 遠藤又男1969-1972
- 穂崎巧1972-1975
- 越智啓介1975-1977
- 賀陽治憲1977-1979
- 塚本政雄1979-1981
- 藤本芳男1981-1983
- 谷田正躬1983-1985
- 妹尾正毅1985-1987
- 黒河内久美1987-1989
- 久米邦貞1989-1992
- 荒義尚1992-1994
- 畠中篤1994-1995
- 斎藤正樹1995-1997
- 内藤昌平1997-1999
- 今井正1999-2000
- 小野正昭2000-2003
- 鹿取克章2003-2004
- 領事局に格上げ
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| 領事局長 | |
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在オランダ日本臨時代理公使（1940年） 
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