ヤマハ・SRV250

ヤマハ・SRV250
基本情報
排気量クラス 軽二輪
車体型式 4DN
エンジン 248 cm3 
内径×行程 / 圧縮比 49.0 mm × 66.0 mm / 9.8:1
最高出力 27ps/8,500rpm
最大トルク 2.5kgm/6,500rpm
車両重量 156 kg
      詳細情報
製造国
製造期間
タイプ
設計統括
デザイン
フレーム ダブルクレードル
全長×全幅×全高 2095 mm × 720 mm × 1055 mm
ホイールベース
最低地上高 140 mm
シート高 760 mm
燃料供給装置 キャブレター
始動方式
潤滑方式
駆動方式 チェーン
変速機 5速リターン
サスペンション テレスコピック式
スイングアーム式
キャスター / トレール
ブレーキ シングルディスク
機械式ドラム
タイヤサイズ 90/90-18
110/90-18
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量
燃費
カラーバリエーション
本体価格
備考
先代
後継
姉妹車 / OEM
同クラスの車
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SRV250(エスアールブイにひゃくごじゅう)はヤマハ発動機が発売していたオートバイのシリーズである。本記事では、派生車種のルネッサについても解説する。

概要

SRV250に搭載された248ccの空冷4ストV型2気筒エンジンは、ビラーゴの空冷V型2気筒を流用していたが、ツインキャブなどの採用により、23PS/8000rpmから27PS/8500rpmへと若干のパワーアップを果たしたものが利用されている。エンジンのマウントはヤマハVツイン初の“オーソゴナルエンジンマウント方式”が採用されている。 マフラーは完全新設計の多段膨張反転式マフラーが採用されている。このマフラーの開発に際しては、ヤマハの楽器技術者も参画して進められたと言われている。車両デザインはGKデザイン

タンクにセットされるヤマハのエンブレムはゴールドカラーのもの。これはヤマハのフラッグシップモデルのみに付与されているものである[1]

来歴

  • 1992年4月 発売 型式:4DN1
    • メーカー希望小売価格:449,000円
    •  車両カラー:ダークシアンメタリック2、ダークパープリッシュブルーメタリック2、エンプレスマルーン
  • 1993年 マイナーチェンジ 型式:4DN2
    • 車両カラー:ダークシアンメタリック2が廃盤となり、ベリーダークブルーメタリック3が追加
    • シート高が10mmアップされるなど、細部の改修が行われている[2]

SRV250S

タンクのカラーリングを変更してメーターバイザーなどを装着したSRV250Sが発売。SRV250よりも25ミリ低いハンドルバー設定とした。リアサスにはサブタンク付きのショックが、メーターの上にはミニバイザーが装備された。

来歴

  • 1993年 発売 型式:4DN3
    • 車両カラー:ブルーイッシュブラック、エンプレスマルーン
SRV250S

SRV250T

郵政仕様の車両として、センタースタンドや大型のリアキャリアを装備したSRV250Tというビジネスユースを目的としたモデルが発売された。

エピソード

  • クラシカルな外観の車両ではあるが、走行性能は高く、ワンメイクレースなども開催されていた。
  • 1992年の車両発売時には、大々的なプロモーションが実施された。プロモーションビデオが作成され、店頭でも放映が行われていた[3][4]
  • 車両の企画段階では、”持って楽しい”、”乗って楽しい”、”磨いて楽しい”バイクを目指した。そのため、エンジン周りはパフがけされるなど、全体的に高級感の漂う車両として作り上げられている[5]

ルネッサ

ヤマハ・ルネッサ
基本情報
排気量クラス 軽二輪
メーカー 日本の旗ヤマハ発動機
車体型式 4DN
エンジン 248 cm3 4サイクル
内径×行程 / 圧縮比 49.0 mm × 66.0 mm / 9.8:1
最高出力 27PS / 8,500rpm
最大トルク 2.5kgf・m / 6,500rpm
車両重量 152 kg
      詳細情報
製造国 日本の旗 日本
製造期間 1996年 - 1997年
タイプ ネイキッド
設計統括
デザイン
フレーム ダブルクレードル
全長×全幅×全高 2,060 mm × 685 mm × 1,050 mm
ホイールベース
最低地上高
シート高
燃料供給装置 キャブレター
始動方式 セルフ式
潤滑方式 強制圧送ウエットサンプ
駆動方式 チェーンドライブ
変速機 常時噛合式5段リターン
サスペンション テレスコピックフォーク
ツインショック式スイングアーム
キャスター / トレール 27.25° / 95 mm
ブレーキ 油圧式シングルディスク
機械式リーディングトレーリングドラム
タイヤサイズ 90/90-18 51S
110/90-18 61S
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 11 L
燃費 55 km/L
カラーバリエーション ソルトレイクシルバー
オレンジカクテル1
本体価格 399,000円(税抜)
備考 スペックは1996年のもの[6]
先代 SRV250
後継
姉妹車 / OEM
同クラスの車
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1996年にはSRVをカフェレーサー風に仕上げたルネッサという派生車種も発売されたが、どちらも長期の販売を目指して製造された車種であったにもかかわらず、[要出典]販売台数の伸び悩みと各種規制の強化により生産終了となった。

SRVからの変更点

  • ホイールがアルミからスチールに変更。
  • キャスター角*1が24.25°から27.25°へ変更。
  • ハンドルにはフラットハンドルが採用されたが、ブリッジが髙目の仕様となっている。
  • フロントブレーキのマスターシリンダ径が14mmから1/2インチ(12.7mm)に変更。
  • タコメーターが存在しない。
  • 燃料コックに off 機能がオミットされている。
  • リアアクスルシャフトのナットがセルフロッキングナットに変更。
  • SRVはメッキが多用されていたが、ルネッサの初期型ではエンジンやマフラーが黒色で統一されていた。1997年のモデルでは、シルバー塗装に変更されている。

オーダーカラーシステム

1996年の発売時には、カラーオーダーシステムが採用されており、新車時に注文し3週間で指定色に仕上がるサービスが行われていた(株式会社ワイ・イー・シー、現在のヤマハモーターエンジニアリング株式会社での扱い)[7]

脚注

  1. ^ https://akasakaichiro.hatenablog.jp/entry/2022/08/07/091502 濃い〜話@SRV/ルネッサ 全国ミーティング
  2. ^ https://wiki.q4dn.net/index.php?4DN/SRV250
  3. ^ YAMAHA SRV250 (1992) 1/2
  4. ^ YAMAHA SRV250 (1992) 2/2
  5. ^ 濃い〜話@SRV/ルネッサ 全国ミーティング
  6. ^ GooBike - バイクカタログ - ルネッサ(1996年04月)のカタログ
  7. ^ SRV250のカラー

参考文献

  • 空冷Vツインエンジン搭載のトラディショナルモデル ヤマハスポーツ『SRV250』新発売について ヤマハ発動機株式会社のリリース資料
  • ヤマハニュース NO.348 1992ヤマハ発動機株式会社が発行した販売店向け冊子。SRV250の特集が組まれている。

外部リンク

メーカー公式
  • 展示コレクション 1992年 SRV250ヤマハ発動機株式会社 企業サイト
バイク情報ポータル
  • ヤマハ | YAMAHA SRV250/Sヤマハ(YAMAHA) SRV250/Sの型式・諸元表・詳しいスペック
  • ヤマハ | YAMAHA ルネッサ | Renaissaヤマハ(YAMAHA) ルネッサ | Renaissaの型式・諸元表・詳しいスペック
  • BBB - The History 時代を彩ったバイクたち - ヤマハ ルネッサ
  • GooBike - ヤマハ ルネッサ - カタログ
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