伝説の生物一覧

F. J. Bertuch, C. Bertuch, Bilderbuch für Kinder: enthaltend eine angenehme Sammlung von Thieren, Pflanzen, Früchten, Mineralien ... alle nach den besten Originalen gewählt, gestochen und mit einer ... den Verstandes-Kräften eines Kindes angemessenen Erklärung begleitetフリードリヒ・ユスティン・ベルトゥッヒ『子供のための図鑑 - 動物・果物・鉱物・衣装その他各種の学ぶべきものを、自然・芸術・学問の領域から集めた楽しい本』)第2版、ヴァイマール、1790年刊(ハイデルベルク大学付属図書館 蔵)、第1巻、175頁より "Fabelhafte Thiere / Animaux Fabuleux" (伝説上の動物)、バジリスク(上段左)、フェニックス(上段右)、ロック鳥(中央)、ユニコーン(下段左)、バロメッツあるいはスキタイの子羊(下段中央)、ドラゴン(下段右)独文仏文。
上掲書、172頁より、グリフォン(上段左)、ハルピュイア(上段右)、サテュロス(中段左)、巨人あるいはティーターン(中段右)、ヒッポカンポス(下段左)、ネーレイデースならびにトリートーン(下段右、なお図示されているのはネーレーイス単体)独文仏文。

伝説の生物一覧(でんせつのせいぶついちらん)は、神話伝説などで、伝承される主だった現代生物学的に確認されていない生物、種族、精霊幻獣怪物魔物などの存在を一括表記するページである。

ここに表示する各節(セクション〈 # 〉)の分類名は、体系的規則性と相容れない性質の、本質的に混沌(カオス)であるものの分類を試みた結果であって、細部では自ずと矛盾を孕む部分がある。ただし、それは民俗的事象に当然の不統一であって、資料としての不備をただちに示すものではない。

  • 各節内の表示は五十音順を基本とする。
  • ただし、「狐」の中の「妖狐」など、下位分類に属するものは上位分類の音に準じる。
  • また、独自の基準を持つ一群はこの限りではない。

ヨーロッパ、アメリカ、オセアニアやアフリカ

ドラゴン(竜、ドレイク、蛇の幻獣)

詳細は「ドラゴン」を参照
  • アンピプテラ…イギリスに伝わる翼のある蛇。
  • アンフィスバエナ…尾が頭となった双頭の蛇、もしくはドラゴン。
  • ヴイーヴル(ヴィーヴル)…フランスに伝わる蝙蝠の翼持つドラゴン。
  • ウロボロス…自らの尾を噛んだ蛇もしくはドラゴンの象徴的存在。
  • エレンスゲ…バスク地方に伝わる竜。
  • ガルグイユ…フランスに伝わるドラゴン。ガーゴイルの元となったとも言われる。
  • クエレブレ…スペインに伝わる竜。水の妖精のシャナと共に暮らしているとされる。
  • ケツァルコアトルアステカ神話の神でもある羽根の生えた蛇。
  • ズメイ…東欧から中欧にかけて伝わる竜。
  • タラスク…フランスのタラスコン市に存在するというドラゴン。姿に関しては複数の伝承がある。
  • タランタシオ…イタリアに伝わるドラゴン。
  • ニーズヘッグ…北欧神話に登場するドラゴン。世界樹ユグドラシルの根を齧り、フレースヴェルグと罵り合っているとされる。
  • ヒュドラー (ヒュドラ、ヒドラ)…無数の頭を持つ蛇。
  • ファフニール…北欧神話に登場するドラゴン。
  • フェルニゲシュ…ハンガリーの民話に登場する竜。
  • ペルーダ…フランスに住むと言われる蛇頭蛇尾の怪物。
  • ヤクルス…古代ローマ時代にいると信じられた翼の生えた蛇。
  • ユラン…ロシアに伝わる竜。
  • ラドン…ギリシャ神話に登場する百の頭を持つドラゴン。
  • リントヴルム…ドイツに伝わる翼あるドラゴン。
  • 虹蛇(にじへび)…世界中に存在する天候を操る蛇。主に北米、オーストラリア、西アフリカに伝わっている。
  • ヨルムンガンド…北欧神話に登場する世界蛇。
  • ワーム…元は蛇の様なドラゴンを指していたが、現在ではイモムシのような姿をしたものもこう呼ばれる。
  • ワイバーン…腕の代わりにコウモリの翼を持つドラゴン。

幻獣

詳細は「幻獣」を参照

ギリシャ神話に登場する動物

複数の動物が合成(投影)されているもの

  • イポトリル(英語版)…中世ヨーロッパでいると信じられた複数の獣の特徴を持つ怪物。イノシシの頭部とラクダの胴体、ヤギと牛の脚と蹄に蛇の尾を持つとされた。
  • オピオタウロス…ギリシャ神話の怪物。牛の上半身と蛇の下半身を持つとされる。
  • オルトロス…二つの頭を持つ犬。ケルベロスの弟。
  • カプリコルヌス
  • キマイラ(キメラ)… ギリシャ神話に登場する怪物。蛇の尾を持ち、胴から山羊の頭が飛び出したライオンの姿をしているとされる。
  • キリム…七つの頭に七つの角と七つの目を持ち、犬の様な牙との尾を持つとされる。
  • グリフォン(グリフィン、グリュプス)…鷲の翼と上半身、獅子の下半身を持つとされる怪物。
  • ケートス…クジラの様な胴体に魚の様な下半身、複数の獣に似た頭部と二つに割れている扇形の尾鰭を持つ。また、アシカの様な胸鰭か、ライオンが犬の様な前足を持つとされる。
  • ケルベロス…三つの頭を持つ犬。
  • グーロ…大型犬の体と猫の様な頭を持つ怪物。
  • コカトリス…雄鶏の体と蛇の尾を持つとされる怪物。
  • ココリョナ…鰐の体と蝶の翅を持つ怪物。
  • スキュラ…美しい女性の上半身と、複数の犬の前半身を生やした魚の下半身を持つ怪物。
  • スレイプニル…北欧神話の主神オーディンの愛馬。八つの脚を持つ馬とされる。
  • スフィンクス(ギリシア神話)(スピンクス)…古代エジプトから古代ギリシャに伝わる怪物。人間の頭と獅子の体を持つとされる。
  • ヒッポカンポス…上半身が馬、下半身が魚の怪物。
  • ヒッポグリフ…馬の体の前半分が鷲の姿をした怪物。
  • ペガサス(ペガスス、ペガソス)…翼の生えた馬。
  • ペリュトン…鳥の翼と胴体に、牡鹿の頭と脚を持つ怪物。
  • マンティコア(マンティコラ)…人面を持つ人喰い獅子。
  • ミルメコレオ…獅子の上半身と蟻の下半身を持つ怪物。
  • レウクロコタ(英語版)(クロコッタ)…ハイエナとライオンの間の獣。

魔物や魔獣

詳細は「魔物」および「魔獣」を参照
  • アラ…天候を操る悪魔。
  • カムペー…ギリシャ神話に登場する怪物。上半身は女性、下半身は海の生き物とされる。
  • ブギーマン(ブーギマン、ブーゲイマン、ボガート)…都市伝説における幽霊。
  • セイレーン(サイレン)…ギリシャ神話に登場する怪物。元々は半人半鳥の姿とされるが、現在では人魚の一種ともされる。
  • ヘルハウンド(ブラックドッグ)…別名をヘルハウンド。
  • 夢魔(むま、サキュバス、インキュバス、リリス)…または淫魔。
  • モーショボー…モンゴルの鳥の姿をした魔物。
  • ロゴ・トゥム・ヘレ…巨大な蛸の魔物。

半人半蛇

馬の魔物

獣人や亜人

詳細は「獣人」および「亜人」を参照

巨人(ジャイアント)

詳細は「巨人 (伝説の生物)」を参照

アンデッド

詳細は「アンデッド」を参照
  • 吸血鬼(きゅうけつき、ヴァンパイア)
  • ゾンビ(ゾンビー)…死んだ者が生前の姿のまま墓から蘇った者とされる
  • チョンチョン…南米のチリにいるとされ頭のみの怪物。
  • 幽霊…死んだ者が霊魂の状態でこの世に留まっているとされる。

神族

詳細は「」を参照

妖精や精霊

詳細は「妖精」および「精霊」を参照

四大精霊

詳細は「四大精霊」を参照

中東や聖書

怪物

聖獣

ティアマトが生み出した怪物

詳細は「ティアマト」を参照
  • ムシュマッヘ
  • ウシュムガル(英語版)
  • ムシュフシュ
  • ウガルルム(英語版)
  • ウリディンム(英語版)(ウルマフルッルー)
  • ウム・ダブルチュ(英語版)
  • ラフム(ラハム、ラハブ)
  • ギルタブルル(ギルタブリル、ギルタブルウル)
  • クサリク
  • バシュム(英語版)(ウシュム)
  • クルール(英語版)

魔神、悪霊や精霊

詳細は「魔神」、「悪霊」、および「精霊」を参照

獣頭人身の神

詳細は「エジプト神話#神々」を参照

天使(エンジェル)

詳細は「天使」および「天使の一覧」を参照
  • 熾天使(してんし、セラフ、セラフィム)
  • 智天使(ちてんし、ケルブ、ケルビム)
  • 座天使(ざてんし、ソロネ・スローンズ、オファニム、ガルガリン)
  • 主天使(しゅてんし、ドミニオン、キュリオテテス)
  • 力天使(りきてんし、ヴァーチュアー、デュナメイス、デュナミス)
  • 能天使(のうてんし、パワー、エクスシアイ、エクスシア)
  • 権天使(ごんてんし、プリンシパリティ、アルヒャイ、アルケー)
  • 大天使(だいてんし、アークエンジェル)
  • 堕天使(だてんし、フォールン・エンジェル)

女神

悪魔(デビル、デーモン)

詳細は「悪魔」および「悪魔の一覧」を参照

東アジアや東南アジア

八部衆

詳細は「八部衆」を参照

アスラ

詳細は「アスラ」を参照

ナーガ

詳細は「ナーガ」を参照

ヤシャ

詳細は「夜叉」および「ヤシャ」を参照

五竜や四神

詳細は「」および「四神」を参照
  • 北:黒竜(こくりゅう)、玄武(げんぶ)
  • 東:青竜(せいりゅう)
  • 中:黄竜(こうりゅう)
  • 西:白竜(はくりゅう)、白虎(びゃっこ)
  • 南:赤竜(せきりゅう)、朱雀(すざく)

四霊

詳細は「四霊」を参照
  • 鱗蟲の長:応竜(おうりゅう)
  • 介蟲の長:霊亀(れいき)
  • 毛蟲の長:麒麟(きりん)
  • 羽蟲の長:鳳凰(ほうおう)

四凶

詳細は「四凶」を参照

四罪

詳細は「四罪」を参照

竜生九子

詳細は「竜生九子」を参照

瑞獣や霊獣

詳細は「瑞獣」および「霊獣」を参照

半人半獣の神

人型妖怪・精霊

詳細は「」を参照

巨人型妖怪や神

動物型妖怪・精霊

植物型妖怪・精霊

動植物の変化

詳細は「変化」および「経立」を参照

動物の変化

植物の変化

器物型妖怪・精霊(付喪神)

詳細は「付喪神」を参照

死体型妖怪・精霊

首の妖怪・精霊

自然現象・分類不明の妖怪・精霊

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、伝説の生物一覧に関連するカテゴリがあります。
未整理
  • タランチュラ - ヨーロッパの伝説に登場する毒蜘蛛
  • 飛簾(中国語版) - 中国の風神。鹿のような角を持ち、体は鶴で、尻尾は蛇。
  • 石ジラミ(英語版) - 1983年にドイツで出版された医学辞典『シレンベル臨床辞典』に記された著作権トラップで創作された虚構記事である。