V型16気筒

V型16気筒(ブイがたじゅうろくきとう)とは、レシプロエンジン等のシリンダー配列形式のひとつ。16のシリンダーがV型に開かれ配置される。V16と略されることもある。

歴史

1936年式アウトウニオン・タイプCのV16エンジン

もともとはディーゼルエンジン向けに開発されたもので、船舶航空機鉄道車両などに採用されていた。

初めて乗用車向けのV型16気筒エンジンを開発したのはキャデラックである。7.4リッターの排気量で、最大出力は160馬力という性能だった。1930年に発表され、翌年に発売された「シリーズ452A」に搭載されている。

1934年には、フェルディナント・ポルシェアウトウニオンレーシングカー用に、バンク角45度の過給器付きエンジンを設計している。 かつてはフォーミュラ1カーのエンジンに採用されていたこともあった。

シリンダーブロックが巨大になるなど極端に実用性に欠けるため、市販車での搭載例は極めて少ない。

V16搭載車種

など

航空機用

鉄道車両

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、V型16気筒に関連するカテゴリがあります。
典拠管理データベース: 国立図書館 ウィキデータを編集
  • ドイツ
  • 表示
  • 編集
レシプロエンジン気筒配置による分類
直列
水平対向(180°V)
V型(狭角V/倒立V)
W型(WR)
その他の気筒配置
関連する項目