砂時計星雲

砂時計星雲
ハッブル宇宙望遠鏡による砂時計星雲の画像
ハッブル宇宙望遠鏡による砂時計星雲の画像
星座 はえ座
見かけの等級 (mv) 13.0[1]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  13h 39m 35.071s[1]
赤緯 (Dec, δ) −67° 22′ 51.74″[1]
距離 約8 000光年 (約2 500パーセク)[2]
約10 000光年 (3 165パーセク) [1]
他のカタログでの名称
ESO 97-1[1]

Engraved Hourglass Nebula[1]
Etched Hourglass Nebula[1]
PN MyCn 18[1]

■Template (■ノート ■解説) ■Project

砂時計星雲[3]Engraved Hourglass Nebula 、MyCn 18)は、はえ座の方角に地球から約8000光年の位置にある若い惑星状星雲である。アニー・ジャンプ・キャノンとマーガレット・メイオールがヘンリー・ドレイパーカタログの拡張作業中に発見した。当時、この天体は単に小さくて暗い惑星状星雲とされたが、ジェット推進研究所のRaghvendra SahaiとJohn Traugerらがより進んだ望遠鏡や撮影技術を用いて、1996年1月18日にその砂時計のような形状を明らかにした。MyCn 18の砂時計の形状は、赤道地方が極地方よりも濃く、ゆっくりと拡張する分子雲の中で、速い恒星風が吹いたために形成されたと考えられている。

干潟星雲の中に The Hourglass Nebula[4][5]と呼ばれる別の星雲が存在する。

現代文化での言及

  • 1997年4月号の『ナショナル・ジオグラフィック』誌の表紙を飾った。そのユニークな形から、編集者は「天文学者は8000光年彼方の宇宙をハッブル宇宙望遠鏡で覗いたが、神の眼が後ろからじろじろ見ているようだった。」とコメントした。
  • パール・ジャムの2000年のアルバム『バイノーラル』の表紙になった。
  • コンピュータゲームFinal Doom』に登場する。
  • 映画『天使と悪魔』で、欧州原子核研究機構の研究室のポスターに描かれている。
  • ビデオゲームMass Effect 2』の中で、ミッションで訪れることができる星団の1つとして登場する。

出典

  1. ^ a b c d e f g h “SIMBAD Astronomical Database”. Results for ENGRAVED HOURGLASS NEBULA. 2015年1月10日閲覧。
  2. ^ "Hubble Finds an Hourglass Nebula around a Dying Star" (Press release). HabbleSite. 16 January 1996. 2015年1月10日閲覧
  3. ^ “ハッブルが捉えた、死にゆく恒星の姿”. AstroArts (2003年12月8日). 2015年1月10日閲覧。
  4. ^ “SIMBAD Astronomical Database”. Results for HOURGLASS NEBULA. 2015年1月10日閲覧。
  5. ^ “The Hourglass Nebula”. 1996年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月10日閲覧。

座標: 星図 13h 39m 35.12s, −67° 22′ 51.45″