冬野ユミ

冬野 ユミ(とうの ゆみ、1965年[要出典] - )は、日本作曲家編曲家ピアニスト愛知県出身。主にテレビドラマラジオドラマの音楽を手がけている。

人物

《主な出典:[1]

愛知県名古屋市出身。

3歳よりピアノを学ぶ。10歳の時、ハモンドオルガンに出会い傾倒、14歳でハモンドオルガン奏者としてプロデビューを果たし、演奏活動を始める。当時は、ジミー・スミスに傾倒し[2]クラシック音楽よりもジャズポップスに魅かれていた[注釈 1]

学生時代より、ピアニスト、キーボーディストとして活躍する傍ら、作曲家として映像・劇伴音楽に携わる。

1990年アート・オブ・ノイズの影響を受けて、スタジオミュージシャンとして個々に活動していた赤川力、藤田伸彦とともに、「聴いた事のない音楽を、やりたい放題作ろう!」というコンセプトのもと、実験的且つジャンルレスな音楽を追求する音楽制作ユニットBANANAを結成。サンプリングを駆使したアルバム「叩き売りbanana」をリリース。さらに、「微睡 MADOROMI」、「condensed BANANA(4枚組)」をリリース[4]

1995年サウンド&レコーディング・マガジン主催、「Ecole alternative artists」にて細野晴臣に冬野の作詞作曲[注釈 2]による作品「密林の河」が認められ、アルバム制作に参加[注釈 3]

その後、ラジオドラマ演出家の角岡正美との出会いが、サウンドトラックの世界を歩むきっかけとなった[3]

2018年、 「アシガール」サウンドトラックが、iTunes Charts 連続第1位を獲得。

多彩な音楽性は、遊び心満載であり、アンダーグラウンド(前衛音楽オルタナティヴ)とメインストリームを自由に行き来きすることを楽しんでいる。

作品

テレビドラマ

NHK

  • お買い物(2009年)
  • 恋するキムチ(2010年)
  • 迷子(2011年)
  • 中学生日記(シリーズ転校生~僕と君のメロディー)(2011年)
  • 港町相撲ボーイズ(2012年)
  • 最終特快(2012年)
  • 父の花、咲く春~岐阜・長良川幇間物語~(2013年)
  • 徒歩7分(2015年)
  • 創作テレビドラマ大賞「川獺(かわうそ)」(2016年)
  • アシガール(2017年)
    • アシガールSP ~超時空ラブコメ再び~(2018年)

ラジオドラマ

  • FMシアターNHK-FM
    • 光柱(1995年12月23日)
    • 地球最後の日のデート(1998年1月10日)
    • フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(1998年6月13日)
    • 水辺の歌(1998年11月14日)
    • スタジアムにて(2000年2月26日)
    • 空と空の間(2000年11月11日)
    • 気化しない蒸発(2002年3月9日)
    • 父の帰宅(2007年12月1日)
    • 島の密航先生(2009年3月21日)
    • 手の中のコスモス(2009年6月27日)
    • バーバーレッスン(2009年7月25日)
    • しづ子~魂の俳句(2009年11月14日)
    • ココロノコリ(2009年11月28日)
    • 散歩する侵略者~鳴海と真治の二週間~(2010年3月13日)
    • 人らしく、生きられるように(2010年5月29日)
    • 葡萄の秘密(2010年12月18日)
    • ほんとうの音(2012年10月13日)
    • ポテトサラダ(2013年5月11日)
    • 母を放つ日(2014年5月17日)
    • 幻タクシー(2019年1月19日)
    • ワンさんは働き者(2021年1月16日)
    • 傑作が落ちてくる(2022年5月28日)
  • RCCラジオドラマ 篠笛(2002年11月23日、RCCラジオ
  • 特集オーディオドラマ 空の防人(2011年8月13日、NHK-FM)

テレビ番組テーマ曲

テレビドキュメンタリー

その他

  • 青い海と南十字星(名古屋パルコ「アストロドーム」)(1994年)
  • 『Ecole / alternative artists』(1995年、編集: 細野晴臣)所収の「密林の河」[注釈 4]
  • ケルトの光と陰(名古屋パルコ「アストロドーム」)(1996年)
  • Happiness(日本の映画)(2006年)、松浦善之助監督作品

アルバム

  • NHKBSプレミアムよるドラマ「徒歩7分」オリジナルサウンドトラック(2015年7月8日)
  • NHK創作テレビドラマ大賞「川獺」オリジナル・サウンドトラック(2016年4月18日)
  • 土曜時代ドラマ「アシガール」オリジナル・サウンドトラック(2017年12月8日)iTunes Charts 日本 サウンドトラック部門 最高位1位

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ その後、今日ではラヴェルドビュッシーマーラーといったクラシックの近代音楽にも影響を受けたと認めている[3]
  2. ^ アレンジはBANANA。
  3. ^ アルバムは、1995年1月21日リリースの『Ecole / alternative artists』(規格: CD規格品番: ESCB-1557)[5]
  4. ^ 音楽ユニット「BANANA」名義の作品[5]

出典

  1. ^ “Biography”. 冬野ユミ オフィシャルWebサイト. 2024年3月28日閲覧。
  2. ^ “大河ドラマ『光る君へ』作曲家インタビュー”. Real Sound (2024年2月11日). 2024年3月28日閲覧。
  3. ^ a b “大河ドラマ『光る君へ』作曲家インタビュー”. Real Sound. p. 2 (2024年2月11日). 2024年3月28日閲覧。
  4. ^ “Banana”. 冬野ユミ オフィシャルWebサイト. 2024年3月28日閲覧。
  5. ^ a b “Ecole / alternative artists [廃盤]”. CDJournal. 2024年3月28日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 冬野ユミ オフィシャルサイト
  • 冬野ユミ (@tonoyumiyumi) - X(旧Twitter)
  • 冬野ユミ (tono.yumi) - Facebook ウィキデータを編集