丸山詠二

まるやま えいじ
丸山 詠二
プロフィール
本名 小川 豊(おがわ ゆたか)[1][2]
性別 男性
出身地 日本の旗 日本東京都[3]
生年月日 (1930-10-23) 1930年10月23日
没年月日 (2015-09-24) 2015年9月24日(84歳没)
血液型 A型[4]
職業 俳優声優
事務所 アーツビジョン(最終所属)[5]
公称サイズ(時期不明)[7]
身長 / 体重 176[6] cm / 55 kg
声優活動
活動期間 1970年代 - 2015年
ジャンル 吹き替えアニメナレーションゲーム
デビュー作 執事(『アダムズのお化け一家』)[8]
俳優活動
活動期間 1950年代 - 2015年
ジャンル テレビドラマ映画舞台
デビュー作 『襲来』[2]
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丸山 詠二(まるやま えいじ、1930年10月23日[7][9][10] - 2015年9月24日[10][5])は、日本俳優声優東京都出身[3]アーツビジョン最終所属[5]

来歴

東京府東京市(現:東京都)出身。小さい頃から丸山曰く「哺乳の質」と言われており、体が丈夫ではなかったという[11]

戦時中は機関砲砲弾を作っており、戦災には遭わなかった[11]

旧制中学校を経て、終戦後、新制高等学校に進学[11]。高校時代に「何をやっていいかわからない」と悩んでいたところ芝居を学校で観て、法政大学[2]文学部に進学[11]。大学の教授に歌舞伎座に連れて行ってもらい、歌舞伎を観ていた[11]。中村吉右衛門の楽屋も見せてもらっていた[11]。病気で入院していた時に「この世界は、実力の世界だ」と言われ、「新劇だ」と思い、同大学中退して新劇の世界に入った[11]

国民文化研究所、劇団中芸演出部・演劇部[12]東京芸術座、劇団歴史座[2]東京俳優生活協同組合、演劇集団未踏に所属し、最後はアーツビジョン所属していた[3]レオニード・レオーノフ作の『襲来』で初舞台[2]

アダムズのお化け一家』の執事役で声優としての活動を始める[8]

新劇俳優会朗読「フェスティバル」優秀賞を受賞していた[3]

2015年9月24日老衰により84歳で死去(享年85)[5]

人物

声種はバス[12]

テレビ創生期からおもに脇役や端役を中心に活動。俳優としては刑事ドラマ時代劇に数多く出演。舞台俳優としては約80本の舞台にも出演していた[13]。アニメにおいては僧侶、優しい老人[14]、年をとった先生役を演じることが多かった[15]特撮では怪人役を担当する事が多く[10][15]、「ゴレンジャーの怪獣などで声の大事さ、重さを知らされました」と語っている[16]

趣味・特技はカメラ[8]登山[2]古典落語[3]

後任

丸山の病気療養中の代役、及び死後の後任は以下の通り。

後任 役名 作品 代役・後任の初出演
高岡瓶々 ゼペット 『シュレック』 シュレック フォーエバー
相沢まさき そうめん和尚 それいけ!アンパンマン
松山鷹志 ゆげ仙人 第1154話
宮澤正 竜王丸 忍たま乱太郎 第24期
吉良克哉 博士 / ナレーション はりきり体育ノ介』(パイロット版) 本放送

出演(声優)

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

1968年
1973年
1974年
1975年
1976年
1977年
  • あらいぐまラスカル(マッコイ)
  • ルパン三世(第2作)(1977年 - 1980年、ウィルヘルム・ブリリアの父)
1978年
1979年
1980年
  • ドラえもん(テレビ朝日版第1期)(1980年 - 1998年、老人、虹子、サンタクロース 他)
1981年
1983年
1984年
1985年
1986年
  • めぞん一刻
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
  • 剣風伝奇ベルセルク(大臣A)
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年

劇場アニメ

1981年
1986年
1989年
  • 悪魔くん(1989年 - 1990年、妖虎、八仙人) - 2作品
  • ギャラガ HYPER PSYCHIC GEO GARAGA(ガリーゴ)
1990年
1992年
1993年
  • 蒼い記憶 満蒙開拓と少年たち(村長)
1997年
1999年
2000年
2002年
2007年
  • ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(老教師)
2009年
  • ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(老教師)
  • 東のエデン 劇場版(2009年 - 2010年、江田元首相) - 2作品

OVA

1985年
1986年
1987年
  • 火の鳥 ヤマト編[24]
1988年
1989年
  • 銀河英雄伝説(ジェイムズ・ソーンダイク)
  • 妖魔(老僧)
1990年
1991年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
2000年
  • だるまちゃん (だるま爺ちゃん) - 2作品
2001年
  • ハローキティの郵便屋さんありがとう(ニール)
2004年
2007年

ゲーム

1995年
1996年
1997年
1998年
  • ファーランドサーガ(ドラゴ)
1999年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2008年
2009年
2013年
2014年
2016年

ドラマCD

吹き替え

映画

ドラマ

アニメ

  • ジャスティス・リーグ(スタッグ社長)
  • シュレック(ゼペット〈初代〉、神父)
  • ヘラクレス(老人)
  • ダックテイルズ(フライ船長) ※新吹き替え版

人形劇

  • サンダーバード(フラナガン、テスト原子力潜水艦艦長)

特撮

1967年
1971年
1972年
  • 快傑ライオン丸(ツララの声、タツドロドの声)
  • 超人バロム・1(オコゼルゲの声、エビビルゲの声、再生オコゼルゲの声、再生エビビルゲの声、ハネゲルゲの声、ウロコルゲの声、マユゲルゲの声)
1973年
1974年
1975年
  • アクマイザー3(1975年 - 1976年、アイスマンの声、カマイタチの声、ミツメドーサの声)
  • 正義のシンボル コンドールマン(ゴミゴンの声、ヘドロンガーの声)
  • 秘密戦隊ゴレンジャー(1975年 - 1977年、毒ガス仮面の声、ドクロ仮面の声、鏡仮面の声、一つ目仮面の声、歯車仮面の声、機雷仮面の声、岩面仮面の声、エレキ仮面の声、剣ザメ仮面の声、つの骨仮面の声、トサカ仮面の声、死の鳥仮面の声、注射仮面の声、タイヤ仮面の声、剣道仮面の声、スケート仮面の声)
1976年
1977年
  • ジャッカー電撃隊(シャインの声〈第27話のみの代役〉、デビルガンの声、デビルエレキの声、デビルギャングの声、デビルグーの声、デビルアスレチックの声、地獄天使の声、クロコダクル総統の声、バッファロー提督の声)
1978年
1979年
1982年
  • 宇宙刑事ギャバン(クラゲダブラーの鳴き声、第35話のダブルマン・ゾンビの声)
  • 大戦隊ゴーグルファイブ(カイモズーの声、クモモズーの声、カッパモズーの声、サメモズーの声、ヤドカリモズーの声、ムササビモズーの声、ミミズモズーの声)
1983年
  • 宇宙刑事シャリバン(1983年 - 1984年、魔怪獣マイコンビーストの声、魔怪獣オカリナビーストの声、魔怪獣カイキビーストの声、魔怪獣ユウカイビーストの声、戦士サイコラーの声)
  • 科学戦隊ダイナマン(1983年 - 1984年、バクシンカの声、カエルシンカの声、セミシンカの声、サボテンシンカの声、カマキリシンカの声、ミサイルザリガニの声、レーザーホークの声、ブーメランジャッカルの声、ファイヤースフィンクスの声)
1984年
1985年
1987年
  • 仮面ライダーBLACK(1987年 - 1988年、オオワシ怪人の声、イワガメ怪人の声、ハサミムシ怪人の声、オニザル怪人の声、バッファロー怪人の声、アルマジロ怪人の声、ムカデ怪人の声、コブラ怪人の声、クワガタ怪人の声、トゲウオ怪人の声)
  • 時空戦士スピルバン(ニュー戦闘機械人クマソンの声)
  • 超人機メタルダー(戦闘ロボット軍団烈闘士ラプソディの声)
  • 光戦隊マスクマン(マジンドグラーの声)
1988年
  • 世界忍者戦ジライヤ(火忍チャンカンフーの声、獣忍マクンバの声、獣忍マクンバ兄の声、異形忍紅トカゲの声(41話のみ))
  • 超獣戦隊ライブマン(エンジンヅノーの声、テストヅノーの声、ギターラヅノーの声、ベガヅノーの声)
1989年
  • 仮面ライダーBLACK RX(怪魔異生獣ゲドルリドルの声)
  • 機動刑事ジバン(チュウシャノイドの声、ヤギノイドの声、ディストノイドの声、ヤドカリノイドの声)
  • 高速戦隊ターボレンジャー(1989年 - 1990年、イワガミボーマの声、ペロペロボーマの声、ウーラーボーマの声、ダルマオトシボーマの声、ジゴクエボーマの声、デビルボーマの声、ヤミクモボーマの声)
1990年
1991年
1992年
1998年
2005年

ボイスオーバー

ナレーション

  • ギミア・ぶれいく(1989年 - 1992年、TBS)
  • NTT DATAスペシャル「宇宙からの贈りもの ボイジャー航海者たち」(1992年、TBS)
  • 第9回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品「日々是好日 〜天国にいちばん近い里〜」(2000年、フジテレビ)
  • 有田&山崎のひきだし太郎 第1回(2008年、テレビ東京)

PV

プラネタリウム

その他コンテンツ

出演(俳優)

テレビドラマ

映画

  • 必殺! 主水死す(1996年、松竹) - ナレーター
  • カラコギ(2010年、自主制作映画)
  • 核戦争3分前!「横田基地は…いま」(1986年、企画・制作:核戦争3分前!「横田基地は…いま」制作委員会、(株)日本ビジュアルコミュニケーションセンター) - 解説

舞台

  • ここだけの話 - それ行け 夏の恋 タイプス
  • タイプス
  • 夢の海賊(ロバの粉屋)
  • リア王(ダンカン)タイプス
  • プレミアム公演「MACBETH-マクベス-」TYPES(2011年)
  • 劇団えるむ公演「みすゞ凛々」 - 上山松蔵 役(2003年3月[28]

PV

脚注

[脚注の使い方]

シリーズ一覧

  1. ^ 第1期(2005年)、第2期『REBIRTH』(2006年)

出典

  1. ^ 『芸能手帳タレント名簿録Vol.30('95〜'96)』連合通信社・音楽専科社、1995年、201頁。 
  2. ^ a b c d e f 『新劇便覧'89』テアトロ、1989年、184頁。 
  3. ^ a b c d e “丸山詠二”. アーツビジョン. 2015年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月17日閲覧。
  4. ^ “丸山詠二”. アークス・ファタリス. カプコン. 2007年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月15日閲覧。
  5. ^ a b c d “訃報”. お知らせ. アーツビジョン (2015年9月28日). 2015年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月26日閲覧。
  6. ^ 『日本タレント名鑑(2015年版)』VIPタイムズ社、2015年1月28日、355頁。ISBN 978-4-904674-06-2。 
  7. ^ a b 『日本タレント名鑑(2004年版)』VIPタイムズ社、2004年4月8日、350頁。ISBN 978-4-9901242-2-9。 
  8. ^ a b c d 『声優名鑑 アニメーションから洋画まで…』近代映画社、1985年、149頁。 
  9. ^ 成美堂出版 編「男性篇」『声優名鑑』成美堂出版、1999年8月10日、638頁。ISBN 4-415-00878-X。 
  10. ^ a b c 「丸山 詠二」『Excite News』(エキサイト株式会社)。2023年11月5日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g DRAGONAUT STATION ISDA情報局(第16回が2008年5月28日コナミデジタルエンタテインメントから発売されたラジオCDに収録). Episode 16. 2007年12月19日. 音泉
  12. ^ a b 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、103頁。 
  13. ^ “丸山詠二”. アーツビジョン. 2003年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月15日閲覧。
  14. ^ “ACTOR”. アーツビジョン. 2001年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月14日閲覧。
  15. ^ a b c 小川びい『こだわり声優事典'97』徳間書店〈ロマンアルバム〉、1997年3月10日、132頁。ISBN 4-19-720012-9。 
  16. ^ 福島一馬 編「声優カタログPartIV」『ザ・声優 1993』メディアックス、1993年8月20日、99頁。 
  17. ^ “作品データベース 未来警察ウラシマン”. タツノコプロ. 2022年11月7日閲覧。
  18. ^ “悪魔くん”. 東映アニメーション. 2018年4月25日閲覧。
  19. ^ “明日のナージャ”. メディア芸術データベース. 2016年11月5日閲覧。
  20. ^ “格闘美神 武龍”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2023年6月19日閲覧。
  21. ^ “Character 空座町 石田宗弦”. BLEACH公式サイト. 株式会社ぴえろ. 2022年12月14日閲覧。
  22. ^ “スタッフ&キャスト”. TVアニメ『神さまのいない日曜日』公式サイト. 2013年4月19日閲覧。
  23. ^ “リボンの騎士 - オリジナルアニメ -”. 手塚治虫公式サイト. 2021年2月11日閲覧。
  24. ^ “火の鳥 ヤマト編”. マッドハウス. 2016年6月8日閲覧。
  25. ^ “別売ダウンロードコンテンツ「元禄怪奇譚」第四弾『角隠女地獄』:特集”. 2014年11月13日閲覧。
  26. ^ “キャスト”. あやつりピエロの物語 公式サイト. 2012年8月24日閲覧。
  27. ^ 安藤幹夫『円谷プロ画報』 第1巻、竹書房〈B.MEDIA BOOKS Special〉、2013年、231頁。ISBN 9784812494912。 
  28. ^ [1]

外部リンク

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