ボルボ・140

ボルボ・140
142(2ドア・1971-72年)
144(4ドア・1971-72年)
145(ワゴン・1970年以前)
概要
販売期間 1966年 - 1974年
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 2/4ドア セダン
5ドア ワゴン
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 直4ガソリンOHV 1,800 cc(のち2,000 cc)
変速機 4速MT
3速AT
前: 独立 ダブルウィッシュボーン コイル
後: 固定 ダブルトレーリングアーム パナールロッド コイル
前: 独立 ダブルウィッシュボーン コイル
後: 固定 ダブルトレーリングアーム パナールロッド コイル
車両寸法
ホイールベース 2,700 mm
全長 4,640 mm
全幅 1,730 mm
全高 1,440 mm
車両重量 1,170kg
系譜
先代 ボルボ・アマゾン(120系)
後継 ボルボ・240
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ボルボ・140シリーズは、スウェーデン自動車メーカーボルボ1966年から1974年まで生産した乗用車である。

概要

エンジンや足回りなどの機構面では先代に当たるアマゾン(120系)を踏襲したが、ボルボ車の特徴としての安全性を従来以上に前面に押し出した設計となり、アマゾン系とは対照的に角張ったボディは前後にクラッシャブルゾーンが設けられ、分厚いドアに象徴されるように側面衝突時の安全性も大幅に強化され、片方が故障しても80 %の制動力を確保出来る2系統式の4輪ディスクブレーキや衝撃吸収式ステアリングコラム、新しいシートベルトのロック機構を全車に装備するなど、事故回避能力も強化された。

また、「シリーズ名・エンジン気筒数・ドア数」を3桁の数字で示すネーミング方法を初めて採用、この手法はその後、ドア数の区別をやめて最後の桁が0になったものの、基本的には1990年代半ば過ぎまで踏襲された。

当初は4ドアセダンの「144」と上級の「144S」の2車種でスタートしたが、1967年ステーションワゴンの「145」、1968年に2ドアセダンの「142」を追加した。また、同年にはフロントエンドを延長して直列6気筒エンジンを搭載した高級版の「164」が派生した。

1970年秋には1971年モデルとしてマイナーチェンジを受けて、縦縞の黒いフロントグリルが与えられ、エンジンがB20系2,000 ccに拡大された。また、グレード名称がDL(デラックス)とGL(グラン・リュックス)の二本立てとなった。1973年モデルではフロントグリルが格子になり、ダッシュボードが刷新された。最後の1974年モデルでは、主力輸出先の米国の安全基準に合わせ、衝撃吸収バンパーが全世界向けに標準装備された。

1974年秋、特に前後の衝突安全性を更に高めたボルボ・240シリーズにモデルチェンジするが、140シリーズの基本的な設計は1993年に240シリーズが生産を終了するまで踏襲された。140系の累計生産台数は523,808台であった。

日本への導入

日本にも当時のボルボ輸入代理店であった北欧自動車によって多数が輸入され、ヤナセが販売した。

北朝鮮への導入

北朝鮮は、1970年代初頭に144型を1,000台輸入。一部は2014年現在も、平壌市内でタクシーとして稼働している[1]

出典

  1. ^ 今関忠馬 (2014年9月8日). “無慈悲な踏み倒し? 北朝鮮40年前にスウェーデンから車購入も、いまだ未払い 利息で400億円=中国メディア”. サーチナ. 2019年6月25日閲覧。
ボルボ年表・1920年代から1970年代までの量産車 1980年代- »
モデルイヤー 1920年代 1930年代 1940年代 1950年代 1960年代 1970年代
7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
カブリオレ ÖV4
セダン PV4 PV650 PV444 PV544 140 240
PV51/56 120/130 (アマゾン) 260
PV 36 PV 60 164
ワゴン PV210デュエット
220 (アマゾン)
145 240
スポーツカー P1900 P1800 1800S 1800 E 1800 ES 242GT
262C
コンパクトカー 340/360
66
タクシー TR670 PV800
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