ボルツ

曖昧さ回避 この項目では、食品について説明しています。
  • テレビアニメ『北斗の拳2』の登場人物・青色のボルツについては「天帝軍」をご覧ください。
  • サッカー選手については「アルトゥール・ボルツ」をご覧ください。
  • 鉱物については「カーボナード」をご覧ください。

ボルツモンゴル語: борц,ᠪᠣᠷᠴᠠ borts)は、モンゴルの伝統的な保存食のひとつ。

家畜の肉を乾燥させて干し肉とし、それをさらに細かくほぐしたものである。肉には主にが使われる。

モンゴル帝国の時代以前から存在し、兵士の携行食のひとつであった。携行には皮袋や牛の膀胱でできた袋を使っていた。

元来は、そのままの状態で食べる携行食であるが、煮物料理に入れてダシとして用いることもある。

厳密には、細かくほぐしたものでないとボルツとは呼べないのだが、共産国時代に行われた定住化政策などの影響により、ほぐしていない状態の干肉もボルツと呼ぶようになった。

もちろんそのままでは硬すぎて食べられないので、料理に使うに際には金槌などで砕き、湯で戻してから使用する。

モンゴル出身の力士が来日の際に、ソウルフードとして(自家消費用として)持ち込むことがある。

関連項目

  • en:Mongolian_cuisine Cuisine of Mongolia (英語版Wikipedia)
  • en:Mongol_military_tactics_and_organization#supply Mongol military tactics and organization (英語版Wikipedia)

外部リンク

  • Borts - Trockenfleisch - Mongolische Rezepte (ドイツ語)
  • モンゴル軍 携行糧食 (THE 戦闘糧食)