ネロール

ネロール
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(Z)-3,7-dimethyl-2,6-octadien-1-ol

識別情報
CAS登録番号 106-25-2 チェック
PubChem 643820
ChemSpider 558917 チェック
UNII 38G5P53250 ×
KEGG C09871 チェック
ChEBI
  • CHEBI:29452 ×
ChEMBL CHEMBL452683 チェック
  • OC\C=C(/CC/C=C(/C)C)C
  • InChI=1S/C10H18O/c1-9(2)5-4-6-10(3)7-8-11/h5,7,11H,4,6,8H2,1-3H3/b10-7- チェック
    Key: GLZPCOQZEFWAFX-YFHOEESVSA-N チェック
  • InChI=1/C10H18O/c1-9(2)5-4-6-10(3)7-8-11/h5,7,11H,4,6,8H2,1-3H3/b10-7-
    Key: GLZPCOQZEFWAFX-YFHOEESVBO
特性
化学式 C10H18O
モル質量 154.25 g mol−1
外観 無色ないし淡黄色の液体
密度 0.881 g/cm3
沸点

224-225 °C at 745 mmHg

危険性
引火点 103℃(クリーブランド開放式)[2]
半数致死量 LD50 4.5mg/kg(ラット、経口)[1]
関連する物質
関連する異性体 C10H18Oを参照
関連物質 ゲラニオール
シトラール
シトロネロール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ネロール (nerol) とは、レモングラスホップから採れる精油などに含まれるモノテルペンの一種。ネロリ油(橙花油、neroli oil)から単離されたことから「ネロール」と呼ばれる。バラのような甘い香りがする無色の液体で、香料として用いられる。

ネロールはゲラニオールのシス異性体にあたる。脱水するとジペンテンを与える。

用途

1902年にネロリ油から発見され、天然にはバラ油やプチグレン、シトロネラベルガモット、リナロエ、ラベンダーイランイランヘリクリサムなどの精油にゲラニオールとともに存在する。市販品はいずれも合成品で、若干のゲラニオールを含有する。β-ピネンからミルセンを経由してゲラニオールを製造する際に、ゲラニオールとネロールは6:4の混合比で生じることから、これを分留することによりネロールが得られる。ゲラニオールよりローズ調が弱く、新鮮な海辺の香りを持つ。ゲラニオールと併用してフローラル系の調合香料に使用されるほか、食品用フレーバーとしてシトラスやベリータイプにブーケ調を与える目的で使用される[1]。日本の消防法では、危険物第4類第三石油類に該当する[2]

出典

  1. ^ a b (合成香料編集委員会 2016, p. 74-75)
  2. ^ a b “安全データシート ネロール” (PDF). 井上香料製造所 (2016年11月8日). 2021年8月5日閲覧。

参考文献

  • 合成香料編集委員会『合成香料 化学と商品知識(増補新版)』化学工業日報社、2016年。ISBN 978-4-87326-677-0。 
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