コモエ国立公園

世界遺産 コモエ国立公園
コートジボワール
コモエ国立公園のミドリザル
コモエ国立公園のミドリザル
英名 Comoé National Park
仏名 Parc national de la Comoé
面積 1,150,000 ha
登録区分 自然遺産
IUCN分類 国立公園(II)
登録基準 (9), (10)
登録年 1983年
危機遺産 2003年 - 2017年
備考 危機遺産登録(2003年-2017年)
公式サイト 世界遺産センター(英語)
地図
コモエ国立公園の位置
使用方法・表示

コモエ国立公園は、コートジボワールブナ県(英語版)フェルケセドゥグ県(英語版)にまたがり、コモエ川(英語版)流域に広がっている西アフリカ最大の国立公園である。1968年に指定された。川沿いに広がる湿地帯とサバンナに恵まれ、雨林河畔林と河畔の草地も見られ、レイヨウイボイノシシアフリカスイギュウアフリカゾウチンパンジーリカオンアフリカチュウノガン(英語版)キンコブサイチョウ(英語版)モモグロサイチョウ(英語版)クラハシコウニシアフリカコビトワニなどが生息している[1]。こうした動物相植物相の多様性が評価され、1983年にユネスコ世界遺産生物圏保護区に登録された[2]。この地域は、ロビ人(英語版)の居住地でもある。

もともと象牙を目的とするゾウの狩猟が行われてきた地域であり、世界遺産登録後も密猟が絶えない。こうした密猟にくわえ、牛の過放牧、管理の欠如などを理由として、2003年に危機遺産に登録された。2017年に状況の改善を理由に危機遺産リストから除去された[3]

登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
  • (10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。
  • コモエ国立公園のサバンナ景観
    コモエ国立公園のサバンナ景観
  • コモエ川と周辺の湿地
    コモエ川と周辺の湿地
  • 公園に棲息するブッシュバック
    公園に棲息するブッシュバック

脚注

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  1. ^ “Comoé National Park” (英語). UNESCO World Heritage Centre. 2023年4月27日閲覧。
  2. ^ “The Park – Comoé National Park Research Station” (英語). 2023年1月24日閲覧。
  3. ^ The World Heritage site of Comoé National Park in Côte d’Ivoire no longer in danger (Tuesday, 4 July 2017)(世界遺産センター、2017年7月4日閲覧)
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コートジボワールの旗
自然遺産
複合遺産

なし

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座標: 北緯9度06分 西経3度42分 / 北緯9.100度 西経3.700度 / 9.100; -3.700

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