エーミル・ルースヴオリ

この記事の項目名には以下のような表記揺れがあります。
  • エミル・ルースブオリ
  • エミル・ルーズボワレ
エーミル・ルースヴオリ
Emil Ruusuvuori
2023年シティ・オープンでのエーミル・ルースヴオリ
基本情報
愛称 エンプ(Emppu)
国籍  フィンランド
出身地 同・ヘルシンキ
生年月日 (1999-04-02) 1999年4月2日(25歳)
身長 188cm
体重 79kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2018年
ツアー通算 0勝
シングルス 0勝
ダブルス 0勝
生涯獲得賞金 3,382,664 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 2回戦(2021・23・24)
全仏 2回戦(2022・23)
全英 2回戦(2022)
全米 2回戦(2020・21)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2021・23)
全仏 2回戦(2021)
全米 3回戦(2021)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全英 1回戦(2023)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 37位(2023年4月3日)
ダブルス 179位(2022年5月2日)
2024年2月20日現在
テンプレート  ■プロジェクト テニス

エーミル・ルースヴオリEmil Ruusuvuori, フィンランド語発音: [ˈěːmɪl ˈruːs̠uˌʋuo̞̯ri]; 1999年4月2日 - )は、フィンランドヘルシンキ出身の男子プロテニス選手。身長188cm、体重79kg。右利き、バックハンドは両手打ち。ATPランキング自己最高位はシングルス37位、ダブルス179位。

選手経歴

ジュニア時代

5歳のときに母親とバドミントンをして遊んでいたところ、これを見ていたテニスコーチが彼のタッチセンスに嘆じ、テニスに勧誘されて始めた。

2013年 フューチャーズ参戦

2013年にITFジュニアトーナメントの大会に初参加。

2016年 ジュニア世界4位

ジュニアでは2016年までにシングルスで4勝、ダブルスで6勝を挙げ、ITFジュニアランキングで4位となった。2016年からはITFフューチャーズツアーに移行した。

2017年 フューチャーズ初優勝

2017年、ルースヴオリは全てのグランドスラム・ジュニアに参加し、全米シングルスではベスト4となった。同年11月F4 ヘルシンキのシングルスでフューチャーズ初優勝を挙げる。

2018年

2018年1月のバンコク(英語版)でチャレンジャー初参加。この年はフューチャーズとチャレンジャーへの参加を繰り返し、フューチャーズではシングルスで3勝、ダブルスでも3勝を挙げた。

2019年 チャレンジャー初優勝

2019年もフューチャーズとチャレンジャーへの参加を繰り返していた。同年5月のシムケント(英語版)ユーリ・ロディオノフ(英語版)とペアを組み、ダブルスでチャレンジャー初優勝を挙げる。翌月6月にフェルガナ(英語版)のシングルス決勝でロベルト・シド・スベルビ(英語版)を下し、シングルスでチャレンジャー初優勝を挙げた。この後、ルースヴオリは7月にアメルスフォールト(英語版)ハリー・ヘリオヴァーラ(英語版)とペアを組みチャレンジャー・ダブルス2勝目、9月にマナコル(英語版)のシングルス決勝でマッテオ・ヴィオラ(英語版)を2-0で完勝しチャレンジャー・シングルス2勝目を挙げた。同月、デビスカップで当時シングルス5位であったドミニク・ティームと対戦。6-3, 6-2のストレートで勝利する金星を挙げた。更に翌週行われたグラスゴー(英語版)決勝でアレクサンドル・ミュレール(英語版)を2-0で下し、チャレンジャーのシングルスで3勝目、11月のヘルシンキ(英語版)決勝でモハメド・サフワット(英語版)を2-1で下しチャレンジャー・シングルスで4勝目を挙げた。

2020年 グランドスラム本戦初勝利

1月の全豪オープンでグランドスラム予選入りを果たす。予選1回戦のファクンド・メナ(英語版)を2-0で下したが、続く2回戦のエリオット・ベンシェトリ(英語版)に1-2で敗れ、予選敗退となった。 2月のモンペリエ予選でマティアス・バッヒンガー(英語版)ニコラ・マユをそれぞれ2-0, 2-1で下し、ATPツアー本戦初進出。1回戦のデニス・ノバク(英語版)を2-1で下しツアー初勝利を挙げた。続く2回戦はノルベルト・ゴンボス(英語版)に2-0で敗れた。

COVID-19によるツアー中断を挟んで、8月にニューヨークで行われたW&Sオープンの予選では、1回戦のジェレミー・シャルディを2-0、2回戦のチアゴ・モンテイロ(英語版)を2セット目途中棄権で勝ち進みATPマスターズ1000本戦初進出。1回戦でセバスチャン・コルダを相手に3セット目1ブレイクダウンから逆転勝利を収めたが、2回戦でマッテオ・ベレッティーニに1-2で敗れた。この大会によってルースヴオリは順位を100位とし、ATPシングルスランキングトップ100入りを果たす。翌週行われた全米オープンでは、1回戦のアルヤジ・ベデネを3-2で下し、グランドスラム本戦初勝利を挙げた。続く2回戦ではキャスパー・ルードに2セットダウンの3セット目途中棄権で敗れた。9月の全仏オープンは1回戦のバンジャマン・ボンジ(英語版)に1-3で敗れ、初戦敗退となった。11月にブラティスラヴァ(英語版)でヘリオヴァーラとペアを組み、チャレンジャー・ダブルス3勝目を挙げる。

2021年 マスターズ4回戦進出

2021年全仏オープンでのエーミル・ルースヴオリ

2月に行われた全豪オープンの1回戦では第10シードのガエル・モンフィスと対戦。3-6, 6-4, 7-5, 6-3, 6-3とフルセットの末ルースヴオリが勝利した。続く2回戦はペドロ・マルティネスに1-3で敗れた。また、同大会はサルヴァトーレ・カルーゾ(英語版)とペアを組みダブルスにも出場したが、初戦のブブリクゴルベフペアに0-2で敗れた。

3月のモンペリエ初戦、西岡良仁を6-2, 4-2DNFで下したが、2回戦のマシュー・エブデンに0-2で敗れた。同月のドバイ・テニス選手権では予選を勝ち抜き本戦に進出。1回戦のジョーダン・トンプソンを2-0で下したが、2回戦のアンドレイ・ルブレフに0-2で敗れた。同月のマイアミ・オープン初戦でカルロス・アルカラスを2-1で下すと、2回戦で第3シードのアレクサンダー・ズベレフと対戦。1-6, 6-3, 6-1とフルセット末ルースヴオリが勝利した。続く3回戦のマイケル・イマーを2-1で下したが、4回戦ヤニック・シナー相手に0-2で敗れた。

2022年 ツアー初の決勝進出

2022年モンテカルロ・マスターズでのエーミル・ルースヴオリ

年始のメルボルン・サマー・セット(英語版)では予選を通過して、ベスト4入り。準決勝でラファエル・ナダルに4-6, 5-7のストレートで敗退した。全豪オープンでは第9シードのフェリックス・オジェ=アリアシムに4-6, 6-0, 6-3, 3-6, 4-6のフルセットで初戦敗退。2月上旬のチェンナイ・オープンではツアー初の決勝進出。決勝ではジョアン・ソウザに敗れ、準優勝。カタール・オープンでは1回戦でダビド・ゴファンを4-6, 6-4, 6-1で下す。2回戦でカレン・カチャノフに6-7(4), 3-6で敗退。

選手としての特徴

オールマイティなカウンターパンチャーで、とにかく相手を前後左右に振ってミスを誘う。その反面、カウンターを食らいやすい。フォアハンドはスピン、バックハンドはフラット主体。ネットプレーも上手い。本人はフォアハンドとハードコートを得意と自称しており、プレー中は常に冷静さの維持を心掛けている。しかしその割にはラケットは割と破壊する。帽子は前向きだったり後ろ向きだったりするが、どっちにするかの基準は不明。趣味は釣り、アイスホッケー、ドラム。

シングルス成績

グランドスラム

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2017 2018 2019 2020 2021 勝-敗
グランドスラム
全豪オープン A A A Q2 2R 1–1
ローラン・ギャロス A A A 1R 1R 0–2
ウィンブルドン A A A NH 1R 0–1
全米オープン A A A 2R 1–1
勝-敗 0–0 0–0 0–0 1–2 1–1 2–3
ATPワールドツアー・マスターズ1000
インディアンウェルズ A A A NH 0–0
マイアミ A A A NH 4R 3-1
モンテカルロ A A A NH A 0–0
マドリード A A A NH Q1 0–0
ローマ A A A A A 0–0
カナダ A A A NH 1R 0–1
シンシナティ A A A 2R Q1 1–1
上海 A A A NH 0–0
パリ A A A A 0–0
勝-敗 0–0 0–0 0–0 1–1 3-1 4-2
国別対抗戦
オリンピック Not Held A 0–0
デビスカップ Z2 Z2 Z1 A 5–4
年末の順位 670 385 123 86 $136,450

ATPツアー決勝進出結果

シングルス
0回(0勝0敗)
大会グレード
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–0)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–0)
ATPツアー・500シリーズ (0–0)
ATPツアー・250シリーズ (0–0)
サーフェス別タイトル
ハード (0–0)
クレー (0–0)
グラス (0–0)

ATPチャレンジャー・ITFフューチャーズ 決勝

シングルス

記録(10勝2敗)
ATPチャレンジャーツアー (4–2)
ITFフューチャーズ/ワールドテニスツアー (6–0)
サーフェス別
ハード (10–1)
クレー (0–1)
グラス (0–0)
結果 勝-敗 日時 トーナメント サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1-0 2017年11月 フィンランドの旗F4 ヘルシンキ ハード (屋内) ロシアの旗 エフゲニー・カルロフスキー(英語版) 4-6, 6-0, 6-1
優勝 2-0 2018年6月 スペインの旗F13 サンタ・マルガリーダ・デ・モントブイ(英語版) ハード ロシアの旗 アレクサンデル・ジュルビン(英語版) 6-3, 6–3
優勝 3-0 2018年9月 イタリアの旗F25 ピオンビーノ ハード ドイツの旗 Sami Reinwein 6-1, 6–2
優勝 4-0 2018年10月 スウェーデンの旗F5 ファールン ハード (屋内) フィンランドの旗 パトリック・ニクラス=サルミネン(英語版) 6-4, 6-4
優勝 5-0 2019年3月 ノルウェーの旗F15 オスロ ハード (屋内) オランダの旗 Mick Veldheer 6-1, 6-4
優勝 6-0 2019年4月 イギリスの旗F25 サンダーランド ハード (屋内) スペインの旗 アンドレス・アルトゥニェード(英語版) 6-2, 7-5
優勝 1-0 2019年6月 ウズベキスタンの旗 フェルガナ ハード ドミニカ共和国の旗 ロベルト・シド・スベルビ(英語版) 6-3, 6–2
準優勝 1-1 2019年8月 ドイツの旗 アウクスブルク クレー ドイツの旗 ヤニック・ハンフマン(英語版) 6-2, 4-6, 5-7
優勝 2-1 2019年9月 スペインの旗 マナコル ハード イタリアの旗 マッテオ・ヴィオラ(英語版) 6-0, 6-1
優勝 3-1 2019年9月 イギリスの旗 グラスゴー ハード フランスの旗 アレクサンドル・ミュレール(英語版) 6-3, 6-1
優勝 4-1 2019年11月 フィンランドの旗 ヘルシンキ ハード (屋内) エジプトの旗 モハメド・サフワット(英語版) 6-3, 6-7(4–7), 6-2
準優勝 4-2 2020年1月 オーストラリアの旗 キャンベラ ハード ドイツの旗 フィリップ・コールシュライバー 6-7(5-7), 6-4, 3-6

ダブルス成績

記録(6勝0敗)
ATPチャレンジャーツアー (3–0)
ITFフューチャーズ (3–0)
サーフェス別
ハード (3–0)
クレー (3–0)
グラス (0–0)
結果 勝-敗 日時 トーナメント サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1-0 2018年3月 フランスの旗F5 ポワチエ ハード (屋内) ノルウェーの旗 ヴィクトル・ドゥラソヴィッチ(英語版) ドイツの旗 Christian Hirschmueller
ドイツの旗 David Novotny
6-4, 7-6(7-1)
優勝 2-0 2018年3月 ポルトガルの旗F5 リスボン ハード エストニアの旗 ケンネト・ライースマ(英語版) カナダの旗 スティーヴン・ディエズ(英語版)
スペインの旗 Bruno Mardones
7-6(7-2), 6-2
優勝 3-0 2018年5月 ハンガリーの旗F1 ザラエゲルセグ クレー エストニアの旗 ケンネト・ライースマ オーストラリアの旗 Adam Taylor
オーストラリアの旗 Jason Taylor
6-4, 6-4
優勝 1-0 2019年5月 カザフスタンの旗 シムケント クレー オーストリアの旗 ユーリ・ロディオノフ(英語版) ポルトガルの旗 ゴンサロ・オリヴェイラ(英語版)
ベラルーシの旗 アンドレイ・ヴァシレフスキー(英語版)
6-4, 3-6, [10-8]
優勝 2-0 2019年7月 オランダの旗 アメルスフォールト クレー フィンランドの旗 ハリー・ヘリオヴァーラ(英語版) オランダの旗 Jesper de Jong
オランダの旗 Ryan Nijboer
6-3, 6-4
優勝 3-0 2020年11月 スロバキアの旗 ブラティスラヴァ ハード (屋内) フィンランドの旗 ハリー・ヘリオヴァーラ スロバキアの旗 ルカーシュ・クライン(英語版)
スロバキアの旗 アレックス・モルチャン(英語版)
6-4, 6-3

脚注

外部リンク

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