アルゴノートゲームス

アルゴノートゲームス
Argonaut Games plc
本社所在地 イギリスの旗 イギリス
ロンドンエッジウェア
設立 1982年
事業内容 コンピュータゲーム開発
代表者 ジェズ・サン(代表取締役)
関係する人物 ディラン・カスバート(キュー・ゲームス代表)
特記事項:2004年倒産
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アルゴノートゲームス(Argonaut Games plc)、旧アルゴノートソフトウェア(Argonaut Software)とは、イギリスのゲーム開発会社。1982年設立。2004年、経営難により倒産。元アルゴノートの社員であり、Xやスターフォックスの開発に関わったディラン・カスバートは後にキュー・ゲームスを立ち上げている。

歴史

当時、まだ10代であったジェズ・サンによって設立された。1984年に第一作であるコモドール64用タイトル「Skyline Attack」を開発した。1985年には8ビットコンピューターで3DゲームであるStargliderを開発し、欧州などを中心にヒットした。続編である「StarGlider II」もヒットし、これによりアルゴノート社と3Dゲームというジャンルが広く知られるようになった。その後にはゲームボーイファミコンで3Dエンジンを開発した技術を評価され、任天堂からスーパーファミコン用の3Dチップの開発を依頼された。Xはワイヤーフレームを使用した擬似3D空間によるゲームボーイ初の3Dタイトルであり、その後スーパーFXチップを利用するスターフォックスを開発した。

1997年には「クロック!パウパウアイランド」をPSやセガサターンなどで発売し、大々的な宣伝効果もあって欧米等を中心にヒットする。2001年にハリーポッターのライセンスでPS用のアクションゲームを開発し、800万本以上のセールスを出す大ヒットとなった。その後、ディズニー作品等のライセンス物ゲームの開発に集中するが、中々いいタイトルが出ずに株価が下がり始める。2004年のMaliceを最後に倒産。250人退職。

BRender

アルゴノートゲームスは、BRender(Blazing Rendererからの造語)というゲーム開発キット/3DCGグラフィックエンジンの開発・ライセンス提供を行ってきた[1]

このソフトは、インテルMMXに対応しており、Microsoft WindowsMS-DOS、PlayStation向けのゲームを作ることができる。

アルゴノートゲームス社外ではStainless Gamesカーマゲドンマイクロソフト3Dムービーメーカーがこのエンジンを採用している。

2022年5月、3Dムービーメーカーのオープンソース化をマイクロソフトに要望したfooneがアルゴノートゲームスのジェズ・サン元CEOの許諾を得てMIT Licenseでソースコードを公開した[2]

主な作品

開発

  • Skyline Attack(1984年 コモドール64 日本未発売)
  • Alien(1984 コモドール64 日本未発売)
  • Starglider(1985年 AmigaAtari ST、コモドール64他 日本未発売)
  • Starglider Ⅱ(1988年 Amiga、Atari ST、コモドール64他 日本未発売)
  • Days of Thunder(1990年 Amiga、Atari ST 日本未発売)
  • Race Drivin(1992年 SS)
  • A.T.A.C (1992年 PC 日本未発売)
  • Birds of Prey(1992年 PC 日本未発売)
  • X(1992年 GB)
  • スターフォックス(1993年 SFC)
  • ロイヤルコンクエスト(1994年 SFC)
  • ヴォルテックス THE FX ROBOT BATTLE(1994年 SFC)
  • ワイルドトラックス(1994年 SFC)
  • クリーチャーショック(1996年 PS、SS)
  • The Ren & Stimpy Show: Fire Dogs(1994年 SNES 日本未発売)
  • FX Fighter(1995年 PC 日本未発売)
  • Alien Odyssey (1995年 PC 日本未発売)
  • FX Fighter Turbo(1996年 PC 日本未発売)
  • Scooby Doo Mystery (1996年 SNES 日本未発売)
  • クロック!パウパウアイランド(1997年 PS、SS、PC(PC版は日本未発売))
  • バックバンブル(1998年 N64)
  • クロックアドベンチャー(1999年 PS、SS、PC(PC版は日本未発売))
  • ラマになった王様(2000年 PS、PC 日本未発売)
  • Alien: Resurrection(2000年 PS 日本未発売)
  • Red Dog: Superior Firepower(2000年 DC 日本未発売)
  • アラジン ナシラの逆襲(2000年 PS、PC 日本未発売)
  • ハリーポッターと賢者の石(2001年 PS版)
  • ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年 PS版)
  • Bionicle: Matoran Adventures(2002年 GBA 日本未発売)
  • Bionicle: The Game(2003年 GC、PC、PS2、Xbox 日本未発売)
  • I-Ninja(2003年 GC、PC、PS2、Xbox 日本未発売)
  • SWAT: Global Strike Team(2003年 PS2、Xbox 日本未発売)
  • Carve(2004年 Xbox 日本未発売)
  • Catwoman: The Game(2004年 GC、PS2 日本未発売)
  • Power Drome(2004年 PS2、Xbox 日本未発売)
  • Malice(2004年 PS2、Xbox 日本未発売)

脚注

  1. ^ “BRender Web page”. Argonaut Software. 1996年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月22日閲覧。
  2. ^ “Microsoftが子ども向け3DCGアニメーション制作ソフトウェア「3Dムービーメーカー」をオープンソース化”. GIGAZINE (2022年5月6日). 2024年4月14日閲覧。

外部リンク