いとうのいぢ

いとう のいぢ
プロフィール
生誕 (1977-08-09) 1977年8月9日(46歳)
日本の旗 日本兵庫県加古川市
所属 ユニゾンシフト(株式会社ソフパル)
サークル 富士壺機械
公式サイト ベンジャミン
代表作
一般ゲーム シャイニング・フォース フェザー
アダルトゲーム ななついろ★ドロップス
挿絵灼眼のシャナ』シリーズ
涼宮ハルヒ』シリーズ
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いとう のいぢ1977年8月9日 - )は、日本ゲームクリエイター、グラフィッカー、原画家イラストレーターソフパルアダルトゲームブランド・ユニゾンシフト所属。兵庫県加古川市出身、大阪市在住。既婚者[1]

略歴

高校時代に高河ゆんCLAMPの絵やカプコン・SNKの格闘ゲームに触れ、キャラクターデザイナーの道を志す。専門学校卒業後、株式会社ソフパルに入社、ユニゾンシフト所属となる。大阪で勤められるゲーム制作会社という基準で探して入社したが、面接後に同社がアダルトゲームを作る会社だと知ったという。その後、3〜4年グラフィッカーとしてCGを勉強、1999年に『Be-reave』で原画家としてデビュー。以後同社の主力原画家として活躍。その後、作風を徐々にマイナーチェンジしていき、『わんもあ@ぴぃしぃず』の制作段階で現在の作風が確立。 2006年に発売された『ななついろ★ドロップス』が翌2007年に、自身が手がけたゲーム作品としては初のテレビアニメ化を果たす。また、ライトノベル灼眼のシャナ』・『涼宮ハルヒシリーズ』などの挿絵を手がけるイラストレーターとしても活躍、「このライトノベルがすごい! 2008」で女性イラストレーター部門ランキングで一位となるなど人気を博し、現在に至る。

人物・エピソード

ペンネームの由来は、“いとう”はSIAM SHADEのギターリストDAITA(本名・伊藤大太)から、“のいぢ”はSEX MACHINEGUNS(当時)のベースNOISYからとったものである。英文名公式表記は“Ito Noizi”、もしくは“Noizi Ito”である。

下の名前の本名は「珠里」[1]

自画像はピンク地に黄色の水玉模様の宇宙人であり、2006年夏のコミックマーケット70でぬいぐるみ“いとうのいぢ”として立体化・商品化され、『ななついろ★ドロップス』のテレビアニメ、『灼眼のシャナ』の小説の挿絵にも登場している。

普段の行動は天然ボケ的なものが多いらしく、ユニゾンシフトの公式サイト内にあるスタッフ日記『スタッフ空間 ゆにぞーん』では「のいぢ事件簿」としてよく取り上げられており、コミックマーケットで限定販売される冊子やゲームソフトの初回特典では『のいぢ事件簿スペシャル』が編纂されることもある。

タレントの中川翔子はブログで「のいぢさんがお姉さんで驚いた」と語っている。中川が『涼宮ハルヒの憂鬱』や『灼眼のシャナ』のファンな事もあって交友があり、中川本人から直筆サイン入りCDや写真集を贈ってもらい率直に嬉しいと語っている。その時中川筆のハルヒやシャナのイラストが添えられていたが「確実に絵がうまくなっている」と評した。

手がけた作品のイベント類には積極的に参加、原画家としては比較的顔と肉声が知られている方である。『灼眼のシャナ』ではテレビアニメのアフレコ現場に見学、出演声優の伊藤静に抱きつかれている。『ななついろ★ドロップス』ではラジオ番組『ななついろ★RADIO!サマースペシャル』(2007年8月18日)などに出演、アニメ出演声優らと討論を行った。

好きなシチュエーションは「元気良くパンチラしてる女の子とか」。

灼眼のシャナ』シリーズの挿絵の仕事は2002年の8月頃に連絡があり、初めての挿絵の仕事であったため嬉しさから本屋に見に行ったが売っておらず「嫌がらせされてるのかな」と思ったことや、『シャナ』の担当の三木から「即日重版がかかるくらいの人気なので、きっと売り切れたんですよ」と聞いて凄く驚いたことが語られている[2]。また、『灼眼のシャナ』シリーズの画集では、いとうのいぢがお題(要望)を出し、『シャナ』の作者の高橋弥七郎がお題に答える形で書かれた短編が毎回収録されているなど、作品自体にも多少関わっている。

涼宮ハルヒ』シリーズでは、原作者の谷川流の担当編集者がネットサーフィンしている内にいとうのホームページが目に留まったのがきっかけ。谷川自身はアダルトゲームも同人も知らない人物で、いとうの起用は全くの偶然であった。後にアニメ版『涼宮ハルヒの憂鬱』の大ヒットにより谷川にマスコミの取材[3]があった際、谷川はその席上で「ハルヒが売れた理由はいとうのいぢさんの絵とアニメスタッフのお陰」とコメントしている。

作品リスト

アダルトゲーム

一般ゲーム

アニメ

イラスト・挿絵

書籍
アニメ

イラストノベル

  • 「とある清秋祭前夜の一幕」(『電撃文庫MAGAZINE』2008年11月増刊号読み切り作品)

漫画

画集

  • いとうのいぢ画集 紅蓮 -ぐれん-』(メディアワークス、2005年) ISBN 4-8402-2898-1
  • いとうのいぢ画集II 華焔 -かえん-』(メディアワークス、2007年) ISBN 978-4-8402-3987-5
  • いとうのいぢ画集ハルヒ主義』(角川書店、2009年4月) ISBN 978-4-04-854298-2
  • いとうのいぢ画集III 蒼炎 -そうえん-』(メディアワークス、2009年8月) ISBN 978-4-04-867990-9
  • いとうのいぢ画集 ハルヒ百花』(角川書店、2013年5月) ISBN 978-4-04-110408-8
  • いとうのいぢ画集 結 遮那 -シャナ-』(メディアワークス、2013年8月) ISBN 978-4-04-891321-8

その他

同人活動

富士壺機械(正式な読み仮名は「ふじつぼまっすぅい〜ん」。便宜上「フジツボマシーン」とも表記される)という同人サークルを主宰している。またかつてはコスプレイヤーとしても参加していた時期があった。

脚注

  1. ^ a b 自身のブログ内にて
  2. ^ 「灼眼のシャナの全テ」での高橋弥七郎との対談より
  3. ^ 石田汗太 (2006年7月12日). “大人気「涼宮ハルヒの憂鬱」の谷川流さん 「楽しませ、楽しみたい」”. 読売新聞. 2006年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月30日閲覧。
  4. ^ “灼眼のシャナ :作品情報”. アニメハック. 2020年7月22日閲覧。
  5. ^ 角川まんが学習シリーズ「日本の歴史」|角川書店|KADOKAWA
  6. ^ comiketofficialのツイート(1239494585119731712)

参考文献

外部リンク

  • 公式サイト「ベンジャミン」
  • 公式ブログ「ひびつれづれ」 - ウェイバックマシン(2019年5月5日アーカイブ分)
  • いとうのいぢ (@itoww) - X(旧Twitter)
  • いとうのいぢ/富士壺機械 (fujitsubo_m) - X(旧Twitter)
  • 富士壺機械(主宰同人サークル) 
  • ユニゾンシフト(所属会社・年齢確認有)
  • インタビュー (ザーオーネットワーク)
  • 公式サイト「日本橋プロジェクト」イメージキャラクター「音々(ねおん)」キャラクターデザイン
メディア展開

ドラマCD - 漫画 - アニメ(劇場版) - ゲーム

登場人物
用語
関連楽曲
OP

緋色の空 - being - JOINT - BLAZE - Light My Fire - Serment

ED他

夜明け生まれ来る少女 - 紅の静寂 - triangle - Sociometry - sense - I'll believe - ONE - u/n - 光芒

OVA
劇場版
その他
関連項目
人物

高橋弥七郎 - いとうのいぢ - 笹倉綾人 - 木谷椎 - 三木一馬

項目

アスキー・メディアワークス(旧・メディアワークス) - 電撃文庫 - 月刊コミック電撃大王 - 電撃マオウ - NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン(旧・ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン、ジェネオンエンタテインメント) - ショウゲート(旧・東芝エンタテインメント) - J.C.STAFF - MBS - TBS - タイトー - ワーナー・ホーム・ビデオ - 電撃学園RPG Cross of Venus - 電撃文庫 FIGHTING CLIMAX

  • カテゴリ
登場人物
メディア
展開
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アニメ
ラジオ
ゲーム
ドラマCD
イベント
楽曲
シングル
アルバム
映像作品
関連項目
人物
その他
カテゴリ カテゴリ
このライトノベルがすごい!」イラストレーター部門1位
2000年代
2010年代
2020年代
コミックマーケットカタログ表紙絵担当者
1970年代
1980年代
  • C21(82夏)岩崎摂
  • C22(82冬)千之ナイフ
  • C23(83春)ありせみほ
  • C24(83夏)火野妖子
  • C25(83冬)さえぐさじゅん
  • C26(84夏)KEITH
  • C27(84冬)STUDIO AWAKE
  • C28(85夏)あろひろし
  • C29(85冬)進上真樹
  • C30(86夏)乙田基
  • C31(86冬)竹田やよい
  • C32(87夏)宇都宮斉
  • C33(87冬)迎夏生
  • C34(88夏)毛羽毛現
  • C35(89春)杏夢
  • C36(89夏)本多且典
  • C37(89冬)新田真子
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • C98(20GW・中止)いとうのいぢ
  • (20冬 - 21GW・開催されず)
  • C99(21冬・カタログ発行なし)Hiten
  • C100(22夏)武内崇
  • C101(22冬)LAM(表紙) & カトウ(デザイン)
  • C102(23夏)とりヒコ
  • C103(23冬)バーニア600
スペシャル
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